2013年10月29日火曜日

浦波の運足 新陰流直毘会



先日の稽古動画の中で、浦波から浮舟の流れを何度か繰り返していましたが、やはりあの部分は色々と解釈が難しいと思います。
ですので、少しでも参考になればと思い、動画とともに自分の考えを手短に。
まず浦波の、巻切りの部分を説明します。
使太刀は霞之太刀で大胯に、打太刀は魔之太刀を空打し、深く入身します。
使太刀は右足から打太刀の背後へ踏み込み(これも大胯に、とあります)巻切りを行うのですが、その踏み出す足幅が狭いと打太刀との空間が狭くなってしまい柄中や手を捕捉されかねません。
しかし霞之太刀の形から大きく前に出ている左足を始発点にして右足を踏み出すと、自然、打太刀に対して自ら入って行く格好になり、相手との距離が充分に取れなくなります。
打太刀が深く入り、使太刀も自ら距離を詰めると、お互いが近づいてしまうため、どうしてもそうなります。
では真横に足を踏み出せばいいだろうとは思うのですが、大きく開いた足幅で、真横に足を踏み出すのは難しい。
その解決策として、自分は以下のような足運びをしています。
霞之太刀で大胯に踏み開いた左足を、一度右足の前に集めます。そこを始発点に右足を踏み出しながら巻切りを施します。
そうすれば、左足を引いた分だけ、相手との距離を自分から開くことができると考えてのことです。
動画では、特にその巻切りの部分を取り出して集めてみました。
巻切りの角度や軌道に関しては、まだまだ考慮しなければならないと思いますが、ひとまず運足だけでも参考になれば幸いです。
ならなかったらすいません。

ではまた稽古で。

0 件のコメント:

コメントを投稿