2013年11月21日木曜日

浮舟の初手について



浮舟の初手について何度か稽古の中で自分の考えを述べたと思いますが、説明が下手だったり不十分であったりするのを補うために、動画を作ってみました。
だからと何だと言われればそれまでですが、作ってみたという事だけは主張します。作ってみました。
以下はその簡単な説明です。いつものことですが個人的な見解です。

まず浮舟の初手の手順を。
浦波の巻切りから、使太刀は刀をねじ返して逆勢の上段になります。打太刀は左ひとえ身の刀捧で、使太刀の脇の辺りへと潜り込もうとします。
使太刀は逆の刀身を順に戻して、右足を踏み込み打太刀の左拳を打つ(木刀なので実打はせず)のだそうです。
ですが、深く入り込もうとする打太刀に対して、こちらから大きく踏み込み打つと、打ち終わった際に相手との間がかなり近くなるのが普通です。
打太刀が深く入らず途中で止まって使太刀の打を受ければ問題はありませんが、それでは打太刀が何をしたかったのか、よくわからない。
それに刀捧の形のまま途中で止まってくれているのであれば、使太刀側から何もしなくても、困ることはないだろうと思います。
やはり打太刀は深く使太刀の脇(真っ直ぐ使太刀に向かってではなく、あくまで逆の上段に取り上げたその脇に向かって)へと上段刀捧で入り込もうとしているのだろうと思います。
とすると、やはり右足を大きく踏み込む(一歩目右足が左足を踏み越す)やり方では打ち終わった後に、打太刀と間が詰まってしまいます。
そうなれば、懐の広さを失った使太刀よりも、刀捧の形を選んだ打太刀の方が、有利なように思います。使太刀がもの凄い力で押し潰したり、突き放したりすればよいのかも知れませんが、自分にはどうもそういうやり方は向いてないようです。そういう人も多いと思います。
自分は、その問題を解消するために、動画で紹介したような、右足を左足の前に踏み越さない足の運び方を行っています。
左足のかかとのあたりに右足を集めて、すぐに左足を開くというものです。文字で書くと分かりづらいと思いますので、動きに関しては動画を見ていただければと思います。動画の中では、左足を右足が踏み越す従来のやり方も挟んでいます。比較になっているかは分かりませんが。
また足の運びに関しては後ろからの方がよく見え、分かりやすいように思います。
ただ念を押しますが、動画の動きはまだまだ修正点が多いですし、この説明にしても個人的な見解です。あくまで参考程度にお願いします。

動画の最後に、色々と工夫、とありますが、何がどうなのか説明させて下さい。
ひとつ目。もじった際の体勢を少し低くして、下からはね上げる勢を強く見せてみました。が、あんまり変わってない気もします。精進します。
ふたつ目、打太刀が脇ではなく、真っ直ぐ使太刀の本体目がけて刀捧で突っ込んで来た際を想定して、浦波の要領で、裏へと回り込んで巻切りをしてみました。実に動きがぎこちないです。思いつきでやってみた事なので、実際に有効かどうかは、稽古の中で検証していきたいと思います。
みっつ目、最初の打の際に、少し左足を引きつけてから右足を寄せています。もしかしたら打太刀との距離を自ら空けることができるかも知れないと考えてのことです。これも有効性は未検証ですので、これから稽古していきたいと思っています。パッと見、何が違うのか分かりませんし。
そんなこんなで、まだまだわからない事だらけで申し訳ないですが、皆様との稽古の中で少しでも先に進めたらと考えております。
今後もよろしくお願いいたします。


12月の稽古日程は近日中に掲示する予定です。

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