2020年7月31日金曜日

八月稽古日程と感染予防対策について

8月から直毘会の活動を、稽古内容の変更、人数の制限など感染予防対策を設けて再開します。詳細は日程の下にございますので、参加を希望される方は必ずご確認ください。

 

●江戸川区北葛西コミュニティ会館

 

87() 17302030

814() 17302030

821() 17302030

 

●北葛西コミュニティ会館https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e034/kuseijoho/gaiyo/shisetsuguide/bunya/bunkachiiki/c_kitakasai/index.html

 

新陰流直毘会HP

http://nahobikai123.sakura.ne.jp/index.html

 

Twitter

@nahobikai_18

 

以下が直毘会の活動再開にあたって、当面の感染防止対策です。

 

●人数制限

稽古場での密集を避けるため、参加人数の上限を三人までとさせていただきます。参加を希望される方は、必ず前日までに立木宛てにご連絡ください。その際、氏名、連絡先を控えさせていただきます。また人数制限の都合上、参加をお断りさせていただくことがございます。ご了承くださいませ。

なお入退室は今まで通り、稽古時間内であれば、いつでも可能です。

 

●稽古前に

当日、必ず個人で検温をしてください。熱がある場合は参加をおひかえください。熱のない場合でも咳や息苦しさなど、体調不良を感じるようでしたら参加をおひかえください。

感染予防のため稽古中も、必ずマスクの着用をお願いします。また入退室時には手洗いの徹底をお願いいたします。

 

●稽古内容の変更

歩法、身体運用、太刀筋を意識した素振り、各種構えの連関性の確認などを行います。対策期間中は太刀稽古を行いません。身体の接触は避け、距離をおいて口頭での説明、指導をさせていただきます。

一時間ごとに、換気のため五分ほど稽古を中断いたします。

 

●必要なもの

稽古用具は木刀のみお持ちください。

服装は稽古着でなくても結構です。熱のこもらない、涼しい格好でかまいません。

手洗い用に、各自タオルをお持ちください。また可能であれば消毒用品をご用意ください。


2020年7月17日金曜日

少しだけ道について


 前回更新してから二週間以上の間があきました。不定期とはいえあまり間をあけるのもどうかと思い、なにか書こうと思います。
 都内の感染者数が過去最大の290人以上とニュースが報じていました。増えたなあというのが単純な感想です。他人事のように語っていますが、今のところは感染していないと思われるので実際に他人事です。うがい、手洗いなどの個人でできる対策は行っていますし、不要不急の外出を控えるというのも行っています。だからといって感染しないというわけではありません。感染したからといって重症化するともかぎらない。そんな程度の通り一遍の知識は持っているが、だからといってその情報で自らの不安を増大させても仕方がない。そんなところでしょうか。
 生きている以上は命を落とすという可能性は常にあります。可能性をゼロにするには生きるのをやめるしかない。どのような生活スタイルであっても、ある程度のリスクは背負わなければならない。安全を求めるのはもちろん大事です。誰だって自分の意図しない理由で意味もなく命を落としたくはない。多分。だから健康診断にもかかるし、防犯対策も講じる。しかし完全な安全はない。
 そういった、ないものを求めるあまり心身に過度な負担を強いるのは、なかなかに辛い生き方だろうと思います。勝手に同情するなと言われそうですが。
 ここまで新陰流に関することが書けていません。なにかしら関係のあることを書かなくてはと現在、心身に過度な負担を強いています。

 今まで新陰流を稽古してきた中で、色んな方と出会いました。ほとんどの方がとても真面目で、とても真摯な姿勢で稽古に臨んでいらっしゃいました。中にはあまりにも真面目すぎて辛そうに見える方もいました。
 求めるものが大きすぎるのか、それとも、目標に対する自分の矮小さが気になるのか、とにかく稽古をすればするほど新陰流への意欲を減退させているような方がいました。そうして最終的に、自分のような人間がやっていても仕方ないと早々に諦めてしまった。
 僕のような楽天的な人間は、なにもそこまで思い詰めなくてもと思いますが、当人にしてみればそれだけの重大事だったのでしょうし、僕の意見などなんの役にも立たない。残念ですが、仕方ありません。本人の意志を曲げてまで継続を強いることはできません。
 ところで僕の好きな諺に『すべての道はローマに通ず』というのがあります。大変有名な諺ですので意味についての説明は省きます。けして書くのが面倒だから端折っているわけではありません。
 でまあ、なにが好きかというと、とにかく安心感があります。
 人それぞれ歩みは異なるものですよね。それでも、みんながローマにたどり着ける。道中まわりの景色を楽しみながらゆっくり歩こうが、脇目も振らず一心不乱に駆けていこうが、それは個人の自由です。なんなら道を間違えたって構わないのです。だってその道すらローマに通じている。わざわざ逆走したって無駄な抵抗です。どうしたってたどり着いてしまうのです。
 すごいですねローマ。そんじょそこらのケチくさい連中とは格が違います。ローマの前には正しい道も間違った道もないのです。とにかく前に進んでりゃいつかは着いてしまう。ちょっと乱暴な書き方をしてしまいましたが、要するに、どの道を選ぶかは問題ではなく、前に進み続けることが大事だというようなことが言いたかった。多分。
 ちなみにですが、そのローマとやらに僕はまだ行ったことがありません。このご時世ですので、しばらくは無理でしょう。
 しかしまあ、そのうち行けると思いますよ。
 歩みを止めさえしなければ、いつかは。

2020年7月2日木曜日

えびらをひらく


 緊急事態宣言が解除されしばらくたちましたが、都内では100人以上の感染者が報告されたそうです。その数字に疫学上どのような意味があるのか専門家ではないのでわかりませんが、それなりに大事なのだと思います。
 こういう感想を他人事という。
 ともあれ、そういった事態が続くなかで直毘会も活動を三月以降休止しております。すでに告知をしましたが、再開は八月以降と曖昧な状況です。
 以前にも震災の影響や館の改装工事などで半年から一年ほどの休止をしたことはありますから、異例というほどのことでもないのですが、再開の目処がたたないというのは、それなりに不安を感じるところでもあります。
 ブログを書くことでそういった不安を解消できるわけではありませんが、長い間なにもしていないように思われるのも心外ですので、なにもしていないよりは良いだろうと思い、筆をとった次第です。
 もちろん実際に筆はとっていません。慣用句としてそういう表現があるのでそのまま使っただけです。僕にかぎった話ではないと思いたいのですが、日常的に筆を使う機会はどんどん減っているのではないでしょうか。僕なんかは子どもの頃に書道で使ったきりです。こうやって日常の中から筆という道具は少しずつ姿を消している。多分。おそらく。
 子どもの頃の経験だけで語るのもどうかと思いますが、書道ってすごく面倒だった記憶があります。墨をすって、筆につけて、その前に筆の先を湿らせる必要がありましたっけ? それで破れやすい半紙を文鎮でおさえて慎重に文字を書く。やるべき手順がとても多く、それだけにとても苦手でした。あちこちを黒く汚して怒られた思い出しかない。
 僕にとって『筆をとる』というのはそういう記憶をともなった言葉です。
 さて、遠い未来にこの『筆をとる』という言葉が残っていたとして、筆という道具そのものは残っているでしょうか。今よりは筆記用具として一般的でないものの、資料的または伝統的に残されていることはありそうです。しかし今よりもっと目にすることも手に取る機会も少なくなっていることはあるかもしれない。そうなったら『筆をとる』という言葉の意味は知っていても、実際の筆は見たことも触ったこともないという人がほとんどになるんでしょう。慣用句として『筆をとる』を使うことはあっても、そこには隣の席の山口君のジャンパーを汚してしまい怒られた記憶などはまったく介在しない。多分。おそらく。
 というわけでここまでを前置きとして強引に新陰流の話を少しします。
 新陰流の教えの中にも、そういった表現は多々ありますね。
 僕が聞いて印象的だったのは『後のえびらをひらく』という言葉でした。まず『えびら』ってなんですかというのが素朴な疑問です。辞書を開けば、矢をいれて背や肩、腰にかけ携帯する道具云々と書かれています。だからといって理解できたわけではありません。なんとなくこういうことを言いたいんだろうな、というのを察することはできても、僕は『えびら』を見たこともなければ触ったこともない現代っ子なので、いまひとつ実感がともなわない。
 会員の方に説明するときも通り一遍の説明はしますが、まあ説得力はないと思います。では実際に『えびら』なるものを着けてみたら実感が湧くのか。それを着用して日常生活を送るところから始めるべきなのか。隣の席の山口君のジャンパーをその矢で射てみたほうがいいのか。それはそれで一理あるとは思います。自分ではやらないし、おすすめもしませんが。
 とにかくそういった表現を意味の上だけではなく、体の実感とともに理解するのはかなり難しい、ということが言いたかった。多分。おそらく。
 そういうことにしておきましょう。

 とまあ、こういった調子で今後、不定期にブログを更新していこうとは思います。なるべく新陰流に関することを書きたいとは思うのですが、突っ込んだ内容は稽古の中でほとんど口にしてしまっているので、ここではなるべく脇道に外れたような、あまりためにならないことを気楽に書こうと思っています。
 気が向いた時にでも読んでみて下さい。
 

2020年7月1日水曜日

稽古再開までしばらくお待ち下さい


稽古場として使用していた新宿スポーツセンターの個人、団体利用が 715日から再開されるとの告知がありました。一刻も早く稽古を再開したい気持ちはあるのですが、現時点での都内の感染状況を鑑み、活動再開は 八月以降とさせていただきます。
場合によっては上記以外の場所での稽古も考えております。
また再開後には感染症対策として、稽古内容の変更も考えております。すべては今後の推移次第ですが、あらかじめご了承下さい。